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この度院長がコラムを始めました〜月経困難症編〜

東洋医学的見地による「体質」

 

月経困難症とは生活に支障をきたすほどの酷い生理痛のこと。

 

聞き慣れない月経困難症。

実はとても多いんです。

 

しかもこの月経困難症、薬で痛みを誤魔化すことが可能なため、

あまりクローズアップされていない病気ともいえます。

 

その結果、女性の将来の人生設計に大きく関わる可能性も帯びています。

 

今後、日本が抱える不妊や少子化問題に拍車をかける懸念さえ私は抱いております。

 

 

今回はそんな月経困難症について

西洋医学と東洋医学の両視点も交えながらお伝えしていこうと思います。

 

まず月経困難症とはどんなものかまとめます。

月経困難症は2つに分類

 

 

1)機能性月経困難症(子ども)

・症状:痛みは周期的

    月経1~2日目に出血量や痛みが強くなる

・原因:不明

・リスク:器質性月経困難症(不妊・ガン化リスク上昇)への移行リスク

     子宮内膜症の予備軍

 

2)器質性月経困難症(大人)

・症状:月経痛、過多月経、性交痛、排便痛

・原因:子宮内膜症、子宮筋腫

    子宮腺筋症などの病気が骨盤内に存在し発生。

・リスク:不妊やガン化リスク上昇と年齢と共に病状悪化

 

 

現代医療における治療法

1)対処療法:鎮痛薬、漢方薬

 

2)ホルモン療法:低用量ピル、黄体ホルモン錠、

         子宮黄体ホルモン放出システム など

 

https://www.instagram.com/p/DJ8OOHjvJVZ/?igsh=Znk1ZW8wMGJnYnVm

↑Instagramでイラストも交えながら見やすくまとめてあります!

 

ここまでを整理します。

 

・子どもの月経困難症は原因が不明

 

・子どもが発症すると大人の月経困難症(不妊・ガン化リスク上昇)へ移行してしまう可能性がある

 

・大人の月経困難症は年齢と共に痛みや子宮内の病気が悪化しやすい

 

・現代医療では痛みを薬(化学物質)でコントロールすることが可能

 

・現代医療では原因に対しなかなか対処しきれていないのが現状

 

 

これは子どものうちに早く手を打たなければ!

なんてことは誰もが感じる内容。

 

しかし現状、多くの子ども(生理痛患者)は症状を自覚し始めると

当然のように薬局へ行き、痛み止めを買い求め、飲むようになります。

 

それで何とかなってしまうとそのまま10年〜20年たってしまうケースがよくあります。

そして気づいたら子宮内膜症や不妊・不育症となり当院へ来院。

近年このような風潮ばかり感じながら診療を行っています。

 

だから聞き慣れないはずですよ、月経困難症。

 

そして罹患者が子どもとなれば、親になんでも相談しますかね?

検査(婦人科での内診)をすることに不安とかないですかね?

 

そう、子どもが抱える月経困難症は検査を受けることも親に打ち明けることも

非常にハードルの高いセンシティブな悩みだと思うんです。

 

また過度な生理痛というものはカラダからの危険信号。

 

将来、不妊・不育やガン化リスク上昇が危惧されている中で

痛み止めを飲み続ける生活を続けて危険信号を見て見ぬフリをすることにとても疑問を感じています。

 

じゃあ先生、どうすんのよこの問題!!!

 

 

お応えしていきますね。

 

まず月経困難症を含めた婦人科系疾病には

東洋医学(鍼灸・漢方)が意外と効果を発揮します。

 

減薬、廃薬に導く症例はこれまでにも多数あり

正直、東洋医学に基づいた鍼治療が特効薬になりうるとさえ日々の診療で感じているぐらいです。

 

つまりピルや痛み止めを飲まないで生活を送れている患者さんが事実上多数いるということです。

 

その理由として西洋医学、東洋医学の考え方の違い、病に対する認識方法の違いが関係すると考えています。

 

・西洋医学:病の部分を診て分析し、

その認識したものを寄せ集めた集合体によって診断していく医療(血液検査、MRI、レントゲンなど)

 

・東洋医学:脈や舌を診ながらも、病だけではなく、

患者さんの全体像や体全体のバランスの不具合、持って生まれた体質などを読み解いていく医療

 

簡単に説明すると

西洋医学は分析的で東洋医学は総合的といえるでしょうか。

 

ではなぜ西洋医学が月経困難症の対応に苦慮しているのか。

 

それは西洋は細かく分解し、分析するあまり

 

 

「木を見て森を見ず」

 

 

というミステイクを犯しやすいことにあると考えます。

 

 

具体的には

・ヘルニアの手術をしてシビレは取れたけど痛みが治らない

 

・膝に人工関節をいれたけど以前とは違う痛みが出てきた

 

・血便が出ているのに検査をしても異常無かった など

 

 

これは痛む場所だけに過剰に着眼した弊害です。

 

 

病の部位(西洋)がどのような理由(東洋)で問題に至ったか。

 

上記からも結論が病の部位(枝葉末節)だけであってはならないと感じています。

 

その上で私が考える月経困難症の原因とは

 

 

東洋医学的見地による「体質」

 

 

一部専門医の先生は月経困難症とは体質ではないとの見解を示しています。

 

誤解ないよう補足しますと

 

「月経困難症とは体質ではなく、立派な病気だから我慢せず早めに受診しましょうね」という意味。

 

私も半分同感です。

 

しかし東洋医学的な観点でこの疾病を診れば診るほど

生まれ持った体質がベースに、飲食の不摂生や外的ストレスによって症状を悪化させてしまうケースが多々あります。

 

薬(化学物質)を服用しその度に病に蓋をしてきた患者さん達が

東洋医学に基づいた鍼治療で月経困難症を含めた婦人科系疾病が当院で改善されるその理由とは

東洋医学の思想(全体像を読み解く医療)をもとに、鍼を巧みに扱いカラダの「気・血」を動かすことによって

バランスの不具合は整い、ぎこちない働きの婦人科臓器は健全に活発に働きだし、生理環境が整うことで症状は勝手に改善されていきます。

 

患者さんの体質と痛みのメカニズムをよく考え理解し、

東洋医学的な病理をきちんと踏まえることでより適切な養生指導や漢方処方までを網羅し病を予防することも可能となります。

 

私は古代の先人達が残してくれたその貴重な考え方(東洋医学)を

現代の病める患者さん達に有効に活かせる形で再構築し、

現場で最大限に表現する責務があると考えます。

 

最後に、女性にとって正常な月経、妊娠、出産というものはその方の幸福に大きく関わります。

 

カラダの状態を薬(化学物質)でコントロールする日々に不安を感じている方、
子供の将来のためにも刺さない鍼治療で根本改善を目指しませんか?

  • 2025.07.05

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